エサプロジェクト チーム「FOW」  たたみ一畳   F・O・W (Friends of Wilderness)
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2020.09.01
 うーん暑い! ◇残暑猛暑お見舞い申し上げます◇
 長梅雨・大雨が終わったら、今度は猛暑。あちこちで気温40℃超。人間も大変だけど、水の中は??? 昼間の水温は30℃にもなり魚は夏バテ・熱中症? 遅れていてかと思われた乗っ込みはあったのか、なかったのか、それともこれからなのか。今年は近年続いた異常気象の中でもさらに特異な自然の推移に同調はとても難しく、季節に関係なく、まるで行方不明者を捜索するかのような時間を過ごし続けています。
 そろそろ秋の気配がちらほらと。好機になつてきたらこの夏季の八方破れの釣りが、役に立つことがあるかもしれませんね。
 
2020.04.13
 お預け

でも・・・
  毎月2回は行くぞ! と計画していた寒ゴイ釣り。しかし残念ながら不測の事態が起こってしまい遠出は控えることになってしまいました。
 幸い?この冬は暖冬で長野も雪はほとんどなく、朝方ちょこっと降っても午後には溶けてしまうので近くを流れる千曲川の様子見に出かけてみました。。 
 2月の下旬、千曲川の大カーブの堤に立ち下流を眺めていたら上流から『バシヤ―ーーン!』と大きな水音が。振り返ると波がまだ立っていてすぐにまた跳ねが出ました。最初は渡り鳥かと思いきや2度目の水音は金色の魚体をした80cm位の鯉でした。その場所は反転流の中心で砂が溜まっていて1メートルもない浅瀬になっています。周辺には黒い影が3つ、みんな下を向いて上流を向いてゆっくり泳いでいます。時々地底を穿るような仕草をしてる様はまるで乗っ込み真近の光景ですね。 改めてこの魚の自然に合わせて行動するその変幻自在さに驚き感心しました。 
 この千曲川の支流の犀川でも似たようなことが起こってました。犀川は近年漁協がマス族の放流に力を入れていてこの冬場の時期でも多くのマス釣り人でにぎわっています。友人も甥っ子を連れてこのマス狙いに行ったところ、1本エサをつけて投げ込んだらすぐに、まだ2本目の竿の準備も出来てないのにもう1本目の竿にアタリが。 引きが強くスプールからは糸がどんどん出ていき、これは超大型のニジマスかと最初は思ったのですが、途中から何か変だな?と・・・ 20分もかかってようやく岸近くにきたら鯉でした。80cmもあってまだ10代の甥っ子君はビックリ・大喜びだったそうです。
 翌週、また同場所へ。マスが3匹、そして75cmの鯉がまたかかったのです。針につけたエサは、“マグロの血合い・イクラ・カツオのたたき”いずれも前日の夕飯のおかずの残りとのことでした。
 釣れたのは楽しくて良いのですが、地上の自然も含めて水の中も何か異変が起こっているのではないかと、不安すら感じてしまいました。 ちょっと心配し過ぎですかね。

 2020.02.06  初 竿  今年も早2月、節分も過ぎて暦は立春ですが最強寒波がやってきてスキー場はニコニコです。寒ゴイも冷える時は冷えた方が良いのでしょうが、人間の体はそうでもないようで・・・先日伊豆半島の川に初竿に行ってきたのですが、朝方寒くて目が開くと車の窓はガリガリ真っ白!
 霜が降りた地面をバキバキ踏みながら水辺に、水面からは湯気?が立ち上り相当冷え込んでいるようでした。昨年10月の台風19号の大洪水でだいぶ変わってしまった水底の様子を探りながら竿の準備に。
 慣れ親しんだ釣り場とは言え、初めて来た新しい釣り場だと思ってエサを置いてみました。午前中は寒くてたまに小魚が元気なくもじる位でした。昼頃から暖かくなり、可愛い鯉たちが顔を見せてくれました。寒いせいなのかあまり元気はなくおとなしくすぐに岸辺に来てくれました。
 今日は小型が主で大型はまだそんなに動いてなかったのかなぁ?! 今月はまた行くかもしれないので近いうちに記しますね!
 2020.1.11  再 開  しばらくご無沙汰してしまいました。 仕事等で中々時間が無かったのですがようやく少しゆとりが出てきたのでwakaroomを再開します。
 昨年秋はとんでもない台風19号が私の住む長野市へも猛威を振るい、幼いころから慣れ親しんだ千曲川の堤防が決壊してしまい大洪水で甚大な被害が出てしまいました。親戚や同級生が、家が全壊したり避難所生活を余儀なくされました。改めて自然の脅威・地球温暖化の悪影響というものを思い知らされました。
 ここ数年、魚の動きが何となく変わったなぁと感じることがありました。 この異常気象=安定しない天候に魚が慣れてきたような動きが見られるようになったことです。ころころ変わる自然環境に合わせた動き=一ヶ所にいる時間が短くなり同じポイントで釣れ続けることが少なくなりました。これに合わせて竿の出し方やエサの入れ方もいろい試してみました。少しずつ変えたり極端に変えたりして、これまでの喰わせる形とは違う釣り方に向かいつつあります。
 また近いうちに初竿で暖かな河川に釣行する予定なのでその様子を載せていきますね。

2014.2.7 シーム  太平洋側の川へ初竿に行ってきました。最近は必ず雨との遭遇が定例となっていたのですが、今回も疑う余地もなく雨の洗礼を受けました。昼頃にちらっと青空が見えたのですが、その後雨雲がどんどんやってきて本降りに! タープでしのいでも冷たい風が濡れた手顔を冷やして指先はかじかみ始めたので車に避難。暖房と暖かい昼飯で何とか回復、低体温症にならずにすみました。
 昼過ぎて雨が上がり少しばかり暖かな空気が入ってきた3時過ぎに1本喰ってきました。それから夕方5時頃の間に7本食ってきましたが、3本はエサ打ってから2分以内で、残りの4本も20分以内でした。忙しかったです。
 新型の“硬シーム”外付けの試釣りは合格でした。直付けも試しましたがこちらも同じく良好でした。あと、もうひとつの開発中の“ポップ・シーム”が出来上がれば戦闘態勢完備です。

2014.1.18 野尻湖発掘  3月から「第20次ナウマン象発掘調査」が野尻湖で行われます。約4万年前に生息していたと云われるナウマン象やオオツノジカの化石、氷河時代の野尻湖人が使っていた石器や骨器がこれまで見つかっていますが、今回の調査でまた新たな発見があるかもしれません。
 ここに人間が住み着いた理由は温暖な気候と豊かな自然の恵みがあったたためと言われています。野尻湖人たちはナウマン象を狩り、野尻湖からは魚・貝を採り生活していたようです。そんな頃からコイもいたのでしょうか? その頃からの子孫がまだ生息しているとすれば・・と思うとワクワクしてきます。今年はそいつらに逢うために通おうかと思います。

2013.12.18 新型ヨーカン  新型のヨーカンが出来上がりました。いやしかし、新型と言っていいのか? 亜種か異種か? とにかく新性能をまとった餌が出来ました。
 かねてからの懸案だった針先を出したままの直付けでフルスイングできて、外付けも同じく問題無し、を達成。
 持ち時間は今のところ4日間を超えています。これは自宅の庭にバケツを置いてその中に直付けしたヨーカンを入れておいて毎日見ていますがまだ大丈夫です。仕掛けを持ち上げたり振ってみますがしっかり付いています。 いろいろな使い分けが出来そうな気配です。形や大きさも装着してからも整えられます。
 これから川の寒ゴイの時期を迎えますが、各地の川で試してきます。

2013.11.22 待ち時間  エサを打ち込んでから喰ってくるまでiどれ位の時間がかかるのか? 長年書き溜めたノートを秋の夜長に任せて釣り場ではなく家にいる時に整理してみました。ノートには打ち込んだ時間と喰ってきた時間が記してあるので統計は楽でした。
 で、その結果ですが

①1時間以内  90%   
②1時間~2時間以内 8%
③2時間以上 2%   でした。

※最短は打ち込んでまだ竿掛けにおく前で、糸ふけを取っている最中。何分(何秒)?
※最長は11時間後でした。

打ち返しの間隔はこれを目安にしていますが、昨今のハチャメチャな気候には対処し難い事も多くて、魚の動きを探るために1本だけは長時間置いて置いておくようになりました。

釣り方は 時代とともに変わるのではなく、自然環境とともに変わっていくものなのだと改めて思いました。もう晩秋~初冬になりますが“霜の降りる頃に大物が・・・”の格言はまだ健在であってほしいものですね!

2013.04.01 乗っ込み
始まる
 週末に温暖な地域の川に行ってきました。河口からは数km。朝の冷え込みはなく浅場には魚の姿がチラホラ。人影に気づくと砂煙を上げて退散。水温はもう15℃もありました。ここはいかにも地熱の上がりが早そうなので竿を出してみました。もう1本は寒ゴイの生息域へ。この日の気温は20℃を超えて昼頃にはシャツを腕まくりして日陰を探すくらいに暖かく(暑く)なりました。
 11時頃から午後3時頃まで、浅場に入れた竿には5kg~10kgが15本喰ってきました。抱卵した魚体は9本。もうすぐにでもハタキそうにくらいにおなかはパンパンになっていました。今年の春は早いですね。
 今回は珍しく2日間の時間が取れたので翌日も竿を出しました。天候は打って変わって寒い~! 東風がビュンビュン吹きフリースにジャケットを着ていても暖かさを感じることはありませんでした。念のため浅場へも竿を入れては見ましたが終始沈黙。喰ってきたのは寒ゴイの生息域に入れた竿にでした。8kg~10kg位が3本。どれも抱卵していました。
 乗っ込み体制はもうすでに万全で暖かな天候待ちのようでした。色々な試行も出来て良い2日間となりました。時間があればもう一度行ってみたいですね、その時はもう少し大きなヤツが相手してくれれば・・・  
2013.03.21
乱高下  黄砂に乗ってPM2.5が舞ってきている。健康にも悪影響を及ぼす危険性があるらしいが、これによって偏西風の通り道が正確に分かるというのは何とも皮肉な事ですね。そして太平洋岸や日本海へ入り込んだ低気圧が猛威をふるって風速30メートルを越す暴風を作り出した。3月というのに各地で“夏日”を記録。翌日には北海道で“猛吹雪”。東京・上野公園では桜が五分咲きでもう『花見』で大賑わいの様子。季節・候をあまり感じさせてくれない天候がここ数年続いていますが今年はその中でも最たるものですが、この春はどんな展開になるのでしょうか?
 少なくても昨年の春よりはましかな、と思えます。しっかりとした冬の冷え込みと3月半ば頃からの暖かな空気の流入は春には効果的に働いてくれるのではないかなと感じています。魚の出入りは激しいでしょうが、良い機会も訪れてくれる! 期待させてもらいたいものですね。 
2013.2.28 玉 網  今世紀最強の寒波が日本中を多い尽くしていましたが、ここへきてようやく収束の兆しを見せています。12月来、大地はかなり冷え込んで地熱も天に吸い取られてしまった感がありますがこの春はどんな展開を見せてくれるのでしょうか?寒ゴイの釣りだけを見ればメスの抱卵具合が例年より少なめに思えます。ということは春の産卵は遅め?かもしれません。地域によって天候の違いは様々ですので、この感は私がやっている場所においては、ということになりますが・・・
 さて、ここ数年玉網を使わずに取り込みの練習をしてきましたが、玉網&柄はもちろん所有していました。あるとどうしても頼ってしまうので、一式友人に進呈してしまいました。で、今は取り込んだ魚を入れておく“スカリ”を物色中です。いつ出逢えるかは判りませんが、『化物(ケモノ)』が上がれば写真に収めたり、じっくり眺めたり、としたいので何か良い物をご存知の方がいらっしゃれば是非教えてください!
2013.1.15
初 竿  新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
1月12・13日と初竿に行ってきました。今まではたいてい何所かで雨に降られるのですが、今回は晴れの2日間で“雨男”の異名を返上できる新年の幕開けになりました。
 今回は新型のエサがどの程度通用するのかの試しが主目的でした。北風がけっこう吹きましたがまずまずの天候に恵まれて8本喰ってきてくれました。その中でかなり型の良い野性を彷彿させる魚が数本ありました。もともとこの川では野性が期待できたのですが、ここ数年は逢えずにいたので今回出逢えて嬉しさと安堵感を味わえました。この野性が喰ってきたのは全部新型のエサ“ドライ”でした。まだまだ手直しが必要ですが、このエサはいけそうだなと、実感しました。
             
2012.12.19 再 開
 今夏に一枚の便りが届いた。その文面は「20数年ぶりに鯉釣り再開しました」というものだった。思えば彼は結婚を機に一端は鯉釣りから離れていた。愛妻を想い家族を想っての決断だった。それが今年になってまた鯉釣りが出来る環境になったという。「浦島太郎のようなものです」と、釣り方や道具の多様さに眼を見張ったようだ。
 友人の復活に年内中には会いたいと考えていたが12月に入ってそれが実現できた。長野はもう雪が降っているので暖かな彼の住む地へと向かったのだが、出発日は長野は大雪注意報が発令され朝から雪かきの連続だ。高速道路はチェーン規制と一部スリップ事故により閉鎖! 危険だったので予定をずらして翌朝に出発。 待ち合わせ場所には当時の面影を残しつつも良きパパになった友が待っていた。
 日本海側から駆けつけた仲間と三人で彼の釣り場を巡った。車の中はまさに同窓会だった。良い魚に出逢えることも大事だが、良い釣り仲間に恵まれるのも素晴らしいことだとしみじみ感じ入った。

2012.11.27 出来た!






 試行錯誤を繰り返したきた“コマセヨーカン”が何とか実践で使えるまでに仕上がってくれた。今までのイモヨーカンは小さく期って使い柔らかく粘りがあるものだった。が、今回の“コマセヨーカン”は固く大きいものだ。
 先月この新作を持って行って湖で試してみた。水深50メートルへも打ってみた。見事にこちらの期待する役割を果たしてくれたのだ。今シーズンは終盤を迎えているが来シーズンに向けて大きな武器が間に合った。
 寒の時期は太平洋岸の暖かな地域へ行ける事もあるだろうからその折にもいろいろと試せることが出来そうだ。今後が楽しみになってきた。

 話は前後してしまいますが、8/24に御紹介させて頂いたブログの方からご連絡をいただくことが出来ました。大変遅くなってしまいましたが、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。またお時間がありましたらご連絡ください!

2012.08.24
ヨーカン試作  私の最も大事な要素の一つであるエサ=ヨーカン。この春から試作を繰り返してきた。今までのものが駄目だというのではなく、もっと針掛かりさせる能力の高いものは出来ないものかと思い、様々なヨーカンを作ってみた。出来上がったものを釣り場で試して針の掛かり具合等を見て、また違うものを作ってみたり…をしているうちに早お盆も過ぎてしまった。
 作ったものの中で一番良かったものが“コマセヨーカン”だった。これまでの紫イモヨーカンとは似ても似つかぬ形容。仲間に見せたら目が点になってしまった。
 数ヶ月という短い間での試し釣りだが、このヨーカンを熟成させていけば針掛かりの確率は上がるだろうという核心が得られた。

 先日友人から“幻龍 野ゴイ竿”の事がブログに載っているぞ、と教えてもらった。僭越ながらそのくだりの一部をここに紹介させていただきたいと思う。

      ⇒「
担ぎ込みには持って来いの竿ですね♪
        良い竿です・・・・幻龍野ゴイ竿でしょ・・・
        自分の仲間が全員プロトタイプの龍破を使って
        いるのですが、ミンナ良いと言ってます。
        自分も進められたのですが予算が無く断念(泣)
        山上湖、川でも大型の鯉が浮き上がるのがメチャメチャ
        早いです。80位の鯉でも物足りなく感じるそうですよ(+o+)


※書き込んでくださった方、ありがとうございます。 一度ご連絡いただければうれしい限りです。


 その“幻龍 野ゴイ竿”も今回の第4次製作で一端終了とのこと、より多くの方に使っていただいて良い魚に出逢ってもらえれば幸いです。

2012.05.15 挑戦開始!  昨年来、各地でゲリラ豪雨や集中豪雨が頻発したために満水/高水位となっている釣り場が多い。簡単に歩けた岸辺は水に浸かり歩行不能! 竿振る場所もなくなり「釣り座がなくなった」と嘆く声も聞かれるが、今シーズンは千載一遇の機会が訪れるかもしれない。
 水位が上がると岸辺にあらわになっていたアシや木々、岩などが水没し魚にとっては安全に接岸し易い環境になっている。特に警戒心の強い化物(けもの)が入りやすくなっているのだ。ヤツは何処を目がけて入ってくるのか? その時期はいつ頃なのか? 針に掛かったらどんな反撃を見せるのか? 
 数年前のとあるカルデラ湖でのことだった。時は5月の下旬、地熱の上がりが早く水の動きが良い浅場に陣取ってまだエサも打たずに湖を眺めていた。陽が高くなって暖かくなってきた頃、沖の水面がゆら~と動いたかのように見えた。水面は盛り上がり潜水艦が浮上するように姿を見せたのはまぎれもないコイだった。一瞬、ゾワーっとし、そして血液が沸騰するかのような感覚を覚えた。20kgとか30kgなどというような魚体ではなかった。40kgにも50kgにも見えた。長さは1.5mよりもあったのかもしれない。この釣り場には間違いなく化物が生息しているのだ。
 この春からこの地への巡礼を始める予定で、冬場はもっぱら自分の身体の手入れをしていた。筋力トレーニング、走りこんで持久力を強化、もう若者の身体ではなくなってきているのは十分に自覚している。あいつを喰わせたらおそらく数時間から半日の闘いになるだろうから。
 
2012.02.02 2012年の展望  穏やかな冬かと思いきや、1月後半からは寒気団が毎週南下してきて日本列島は豪雪災害に直面している。中でも日本海側を中心に降雪量は平年の2倍を超えてしまい、多くの犠牲者が出てしまっている。
 地球温暖化なのに何故? 積雪量は最高値を更新、1月の気温も26年振りの低さだと云う… さて今年の春はどうなるのだろうか! 
 統計から見れば、冬がしっかりと訪れているときの春の喰いは良かった年が多かった。今冬もしっかりどころか懲り懲りする位の寒い冬が来ている。だから飛び切り良い春になるのか、はたまたその反対となるのか? 天候だけはどうにもならないし逆らえない。自然とは二人三脚で釣り人が柔軟に合わせて対応していくのが唯一無二の最良策である。
 もう異常気象が通常気象となりつつあるこの頃だ。おそらくとんでもない日に化物(けもの)は釣り人の射程内に接岸してくれるのだろう。
 武器は整った。逢える時を夢見て少しでも多くの時間を岸辺で過ごしたい。

2011.0303








新型野ゴイ竿
プロトタイプの
感 想
 昨年の6月に完成したカカリ出し専用の野ゴイ竿プロトタイプ『龍波』  40本の試作品が私と私の仲間に渡り、それぞれが各地で竿を振って魚と対峙しました。

・キャスティングは大口径ガイドを装着したので糸の放出時の抵抗も少なくなり、飛距離は今まで使っていた竿よりも10m位飛ぶようになりました。コントロールもしやすいですが、この竿の調子に馴染むのに少々時間がかかりました。

・この竿は石や杭に巻かれたり、藻に入られたりした場合にそこから出す『カカリ出し』に必要な能力を持たせた竿です。そして足場や環境の悪い所でも振り回せるようにと3.6mの長さに設計しました。
 極論しますと投げやすさは設計時にはあまり計算はしてありませんでした。投げ込んでいくうちにだんだん竿が釣り人の言う事を聞いてくれるようになってきた。こんな竿に仕上がっています。
 素材は、国内トップメーカーのエポキシグラスを使っています。このエポキシグラスの持つ粘りがカカリ出しに必要な重厚なトルク(復元力)を生み出しています。

・調子ですが、竿先は筋肉質でありながらやんわりと曲がり、2番は強靭な粘りある胴を備えカカリ出しの際にはその威力を発揮します。元竿は直径約26mmと持ちやすい太さで、しっかりとした腰で穂先と2番をコントロールしてくれます。元竿の尻栓は富士製の丸型のグリップを使っています。やり取りの際、腰に当ってもホールド性が良いです!
 磯竿ベースのコイ竿を使われている方には、この竿は最初は硬く感じられるかもしれませんね。

・竿の色はカーキ色です。自衛隊の車両に塗られているあの色に一番近い色にしました。画像ではなかなか分かりずらいと思いますが…ご覧ください。  ガイドとリールシートの取付糸は黒色です。


                  幻龍 野ゴイ竿 プロトタイプの穂先部分
          幻龍 野ゴイ竿 プロトタイプの穂先部分 

手前に写っているのは2番の元ガイドSIC40mm        元竿です
 手前に写っているのは2番の元ガイド SIC40mm 元竿です


  ≪この竿を使った方々から様々な感想が寄せられたのでここに紹介させていただきます≫

◇最初3.6mという長さに驚いた。今まで4m以下の竿は使ったことがなかったので飛距離の事が心配だった。穂先もこれまでの竿=磯竿ベースの柔らかな穂先とは違って筋肉質だったので、うまく曲がって飛んでいってくれるかなと思っていた。何度か投げていくうちにこの竿の調子が掴めてきたらけっこう跳ぶようになった。今まで使っていた竿よりもだいぶ遠投が出来るようになった。
 それと、短いので非常に取り回しが良く振りやすい。魚が掛かってからも周辺の木の枝なども気にせずに岸辺を動き回れる。(A氏)

◇カカリから出すことを目的に作られていると聞いていたので、どんな竿だろうと興味津々でした。川が私のホームですが、最初の獲物は80cm位のコイでしたが、これはカカリに入らなかったのでほとんど穂先の弾力だけで取り込んでしまいました。2番が少し曲がりかけていた位です。今までよりも早く取り込めました。魚の弱るのが早いような気がしました。その後の魚はテトラに潜られましたが、2番の所までまで曲げてためて待っているとグーッと曲がっていた竿が上がってきて魚はテトラから出てくれました。この魚も1本目と同じ位のサイズでしたが、楽に取り込めました。(S氏)

◇芦ノ湖の箱根湾で竹グイのある所でやりました。朝からエサを打ちましたが、元々キャスティンクが下手な僕は中々狙った所に入りませんでした。昼近くになってようやく天候が良くなってきたのと、竹グイのすぐ沖側にエサを打てたのでこれはひょっとしたらと思って待っていたら、喰ってきました。
 コイは竹グイをかわして沖へ疾走しました。じきに石か何かに巻いたのか、動きが止まりました。そこで竿を少し曲げてためて待っていると、穂先がクンクンと戻ってきます。また少し曲げて待っているとクンクンと戻ってきて魚が少しずつ浮いてくるのが判りました。これがカカリ出しか!と感じました。これを何度か繰り返していると糸がスーッと沖の方の水面へ上がっていきました。石から出たのが判りました。岸へ寄せてくると鉄パイプで組んだボートの置き場へ突っ込んでいきましたが、同じように竿を曲げて待っていると魚はまたそのカカリ(鉄パイプ)から出てくれました。“カカリ出し”経験できて嬉しかったです。竿をいろいろ操作をするのにこの長さはちょうど良いですね。(M氏)


2010.10.27
秋本番

いや、もう冬?
この秋全国的に釣果は思わしくないようですね。特に標高の高い所・水深のある釣り場・緯度の高い所などは魚の動きはあまり良くないようです。 反面、河口部の川は絶好調を発信している所もあり地球温暖化~異常気象の影響は理解できない部分がまだまだ多くあります。

           新型 野ゴイ竿 3.6m
9月後半まで続いた残暑も影を潜め、紅葉が下りてきて錦秋の景色が鮮やかになるかと思いきや、寒気団の南下で北海道~東北・標高の高い山々はいっきに白化粧! 今年もあと2ケ月余りとなりましたが終盤はどんな出逢いが待っているのでしょうか。

竿の試し釣りは順調で、中型~大型が相手をしてくれました。ため力/復元力は当初の想定を大きく上回っています。 これで良い天候で魚が動いてくれれば言うこと無しですが…


2010.09.14
新型野ゴイ竿
の完成

たたみ一畳と対峙するために作られた竿
これまでに様々な竿に出逢ってきましたが、どの竿もそれぞれの特徴があって私の鯉釣りに大きな力となってくれました。

エビスの46番は渓流竿でこれにガイドを取り付けて、ペンのビーチマスター155とのコンビで角イモを投げていました。柔らかくて根元まですぐ曲がり面白かったですね。

次に使ったのが石鯛竿NH17-Hの元を取り3本3.95mに改造したもの。ABU6000Cを装着。よく飛んで良い調子でした。

野尻湖や芦ノ湖に通うようになり岩や水草・桟橋等のカカリに巻かれる事が多くなり、そこから出すには腰の復元力がある竿が必要だとようやく判りPSサーフパワー420を購入、リールもスピニングに交換。慣れるまでに1年近くかかったけれどカカリから出せた時の快感!に魅了されてしまいました。

その後これまで以上に釣人の入りにくい釣り場に入るようになってきたので、サーフパワーの4.2mという長さは長すぎてだんだん使いずらくなってしまいました。

同じ調子でもう少し短い竿はないかと探したら、ありました! オリムピック社からだいぶ前に出されていた3.6mの並継ぎ投げ竿でした。調子は同等、飛距離はサーフパワーを凌ぎ短い分取り回しは快適。今年までの3年間この竿にお世話になりました。

しかし昨年の9月に130cmという鯉(剥製)に会ってからは竿に求める能力が変わってきました。以前からももう少しこうだったらいいなぁ、と感じてはいたのですがあの顔つきや巨大な尾びれを見たらもっと復元能力の高い竿が欲しくなったのです。色々探しました、しかし満足のいく市販品は無いし…

昨年の12月にある人の紹介で釣り竿製作会社を訪ねました。社長さんは私と似た世代の方で博学で知識経験とも非常に豊富な方でした。その場で新型野ゴイ竿の設計試作をお願いしました。

年が明けた今年2月のある日、試作竿が届きました。漆黒に塗られたその竿は仕上がりの良さと性能の高さが外観からも判るほどでした。 早速近くの川に行きキャスティングをし、竿をとことん絞って曲がり具合や復元能力の確認をしました。 何か欠点を探そうとしたのですが何も無く十分満足のいく仕上がりでした。

3月にプロトタイプとして40本の製作をお願いしました。6月に完成し10数名の仲間に渡してそれぞのフィールドで使ってもらっています。復元力の能力の高さ(カカリ出しの性能)は私の想定をはるかに上回っていました。竿を少し曲げてためているだけで、今までとは比較にならない位にカカリから簡単に出てしまうのです。「これなら3mの鯉でも大丈夫!」なんて言ってくれる仲間もいます。
                   テスト中の新型野ゴイ竿  
手元ガイドはガンスモーク仕上げの40mmSICガイドを装着し飛距離もこれまでの竿よりも20%以上伸びました。竿の色は仲間の提案もあって“自衛隊の車両の車体色”に近い塗装をしてもらいました。

     これで釣り人側の装備は万全となりました。あとは天候と水の中次第ですね!





                                                    
アーカイブス
1968年 淡水大魚研究会
入 会

私の原点「淡水大魚研究会」
 まだ゜中学生の時でした。東京書店より出版された「淡水大魚釣り」を見て、小西茂木会長にお手紙を出し淡水大魚研究会に入会させてもらいました。小西会長は何度か長野の地を訪れ、我があばら家にもお泊り頂きました。丁寧なご指導のおかげで鯉が釣れるようになると同時に多くの会員の方々のとの交流は楽しいものでした。
        私にとってはいつまでも実家そのものです!
 山田さんも既に会員でしたので連絡をいただき、1971年には長野へ訪れてくれました。まだ私が学生の頃に衝撃的な出会いが待っていたのです。「社会人になったら三島に出て来い」と言ってもらいその後長きに渡ってご指導を受けることになっていきました。
1974年 関東大魚会発足
関東大魚会
淡水大魚研究会を卒業させていただき、山田さん等が関東大魚会を設立したので私も入会しました。副会長は小野孝さん。江戸川や利根川への釣行も多く〝レンギ釣り〟にもだいぶ没頭しました。車の運転免許を取得したので、野尻湖や芦ノ湖へも通えるようになったのもこの頃からです。
1975年 創設時のバッジ
淡水大魚研究会・創設時のバッジ
1975年に利根川・草林で17.5kgのレンギョを上げました。当時、浦和市にあった水朋釣具店にその魚拓を持っていったらこのバッジを戴きました。店主は淡水大魚研究会の創設時のメンバーで、このバッジはその時のものだという事です。その後、小西さんが会長になられ現在のバッジが作られたのだそうです。青魚・鯉・蓮魚の顔を形どった貴重なバッジです。
当時の会員の竹藤陽之助さんが月刊「釣りマガジン」によくレンギョ釣りの記事を執筆されていました。
1986年 野性ゴイ研究クラブ 発足 関東大魚会を卒業し「野性ゴイ研究会」を創設した山田さんに追随、変わらぬ指導を受け続けました。
1998年 ご逝去 偉大なる師 ご逝去 ただただ合掌
1999年 野ゴイ塾 発進
野ゴイ塾 発進
一周忌を経て勉強会を開始、「野ゴイ塾」と命名しその代表となりました。さらなる一歩を踏み出し始めました。
2008年 野ゴイ専用餌『九頭龍』のリリースを開始しました 多くの野ゴイ釣り師の方々のプラスになればと想い、長年研究試行錯誤してきた配合エサを〝九頭龍〟としてリリースを開始しました。
2009年より〝紫イモヨーカン〟もリリースを開始。
2010年 狂気の世界へ
130cm 120歳 もう狂気の世界


たたみ一畳
という世界
晩年はもとよりそれ以前から〝たたみ一畳〟を追い求めて日本全国を旅していた師だが、私が師に出会えたのもその〝たたみ一畳〟の存在があったおかげかもしれない。信州は養蚕のメッカであったとともに、その恩恵相まって古きより「佐久ゴイ」に代表されるように養鯉が盛んであった。魚影は濃く何処にでも鯉はいた。諏訪湖には『白龍』と称せられる五尺の鯉のミイラが奉られている神社がある、とも聞いた。 師がその夢を追い求めていく道中に私がいる長野があったのかもしれない。さてはともかく、最後の大詰めを迎えようとする所まで期は熟し始めていたかに見えたが、運命の悪戯か 師は旅立ち夢は幻となってしまった。
 芸術とも云えるその野ゴイ釣り。野生だけに的を絞ったその闘いぶりは見る者の血を滾らせ人間の奥底に潜む野生を蘇らせてくれた。まだ自分の技は未熟なれど、師が行こうとしていた世界を覗いてみたいという衝動に激しく駆られたのだった。
 おそらくたたみ一畳との出会いは尋常なものではないのだろう。この先の未踏の地に待っているのは≪非常識な狂気
の世界≫なのだろうか。


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